先生との距離

「ただいま」

それだけ言って自分の部屋に行こうと思ったけど、塞がれた。

ママだ。

見ただけで怒ってるのが分かる。

「こんな時間まで何してたの?」

「別に何してても勝手でしょ?」

「心配したんたけど、電話の1本も掛けないで」

心配した?

笑わせないでよ…あんなに大声で喧嘩してたくせに。

「そう…でもほっといて」

「ちょっと?優愛?まだ話は終わってないでしょ」

ママの言葉を無視して自分の部屋に入った。