あなたへ

普通に仕事をこなしてた


『いらっしゃいませ』


『いらっしゃいましたセブンスター一つね』


笑いながら言う若い男の子

『あの、年齢確認させていただいてもいいですか?』


これも仕事の決まり

『え~持ってない』

『すいませんけど、お持ちでないならお売りできません』

丁寧に対応する

『じゃあいいや、ねぇ君がたけちゃんの彼女?』

あっさりタバコを諦めた彼はそう聞いてきた

『え?』

『だから君が結衣ちん?たけちゃんの何処がいいの?』

さっきからそんな事ばかり質問する彼を私は不思議な目で見てた


『壱、勝手に行って変なこと聞くな』


彼を壱と呼び頭を叩いたのは健
『悪い結衣、こいつがさっき話してた地元のツレ、壱って言うんだ』

健が申し訳なさそうに言う