あれから秋が来て冬が過ぎ春が来て夏が杉また秋が来て冬が過ぎた


今私たちは大学三年の春を迎えようとしてる


壱とはあの日以来まったく連絡を取らなくなった私たち


健とは変わらない日々を過ごしている


健は2年の春に瑞樹とは違う選択をして今では全く関わらなくなった


私と健は毎日学校とバイトの日々


それプラス今年からは就職活動

健のお母さんの一周忌も無事に終わり私たちは大学卒業と共に籍を入れたらと回りから言われるようになっていた


勿論私たちはまだまだ先のことだからとあまり深く考えていない


どうしても桜の季節になると胸が痛む


壱とあの夏に話した事を思い出してしまうから


『いつか二人で桜を見ようね』

叶うはずのない約束


私が壊した約束