それからの日々はお互いできるだけ一緒に過ごした


バイトもいつもの様にこなして

バイトがない日は健と色々な所に遊びに行った


今まですれ違っていた時間を埋めるかの様に一緒に居た



『明日で夏休み最後だね』


『だな…明日バイトないし何処か行くか?』


『家でいいよ…DVD借りて家でゆっくりしよう』


『了解』


あれから健は元気になり前と変わらない顔を見せてくれるようになった


私も健との時間を大切に過ごす様になった


壱の事はお互い何も話さないようにしていた


多分話しても何も変わらないから


瑞樹の事も一度学校で先生と相談してくれて健が課題の班から抜ける事に決まった


お互いにお互いを大切に前以上に思える様になった


こうして長い長い切ない夏休みは静かに過ぎていった