あなたへ

瑞樹と会ってる理由…それを私に言えなかった訳を私ははじめて知った


『結衣、ごめんな…』


『私…ごめん…私』


私は壱とのことを考えてさらに罪悪感を感じた


『何も言わなくて言い…なんとなくわかるから、結衣頼むから側に居てくれないか?』


健が弱々しく言う


多分健は気づいてるんだ


私と壱のこと



私はただ首を縦にふるしかできなくて


健を抱き締め続けた



それからおばさんの葬儀は速やかに行われて健はただずっと泣いていた



私はそんな健の隣にずっと居て

健についていた


携帯は電源を切った


壱からの連絡を途絶える為に


今私はきっと健の側に居なきゃいけないそう思ったから



『結衣、明日帰ろうな』


健は優しく言う


『うん、一緒に帰ろう』


私は健に笑顔で返すしか出来なかった