あなたへ

健が実家に帰ると言って居なくなってから私は壱と過ごした


ただ健への罪悪感を抱えながら壱と一緒に過ごした


『結衣ちん、これ食べて美味しくない?』


『なに壱が作ったの?』


『そうだよ』


『すごいねめちゃくちゃ美味しい』


壱と居ると楽しい


でも何処かで壱の彼女桜さんへの罪悪感が大きくなってしまってた


『ねぇ桜さんとはどうなの?』

私の言葉に壱は悲しそうな顔をした


『桜とは別れたよ』


思いもよらない返事


『いつ?』


『実家に帰った次の日、俺、いつのまにか結衣ちんに惹かれてるのに気づいたんだ…健の彼女だからこの気持ち隠さなきゃって思ってた…でも結衣ちんが泣くならもう遠慮しない、結衣、健と別れて俺のとここいよ』


壱に真剣に言われた