あなたへ

翌日から私は健と顔を会わせなくなった


壱は毎日メールや電話をくれている


壱の優しさに私は少しだけ元気をもらうようになった


そしてあれから二週間たったある日


壱に言われた


『健辞めて俺にしない？』


弱ってたんだろう


私は壱の家に行ってしまった


そして健を裏切った


壱の優しさに私は逃げてしまった


『俺、待ってるからお前が健と別れんの』


壱の言葉が胸にささる


それから私は悩みに悩んでる


優しい壱と今まで側に居てくれた健との間で


健とはあの日以来会話がなくて


健は最近毎日私にだまって出掛けてる



その行き先が彼女だってこともわかっていた


何回か街で彼女と歩く健を見てしまったから


でも壱の存在が私の中にあってそれが支えになっていたから私は二人から目を背けなくてすんでいた