あなたへ

でもそれよりなによりマジで気持ち悪い

『そうだな、結衣吐けよ吐いたらスッキリするから』

健は背中を擦りながら言う


わかってるんだけど吐けない

でも気持ち悪い


やっぱりさっき健に止められた時に辞めとけばよかった


『ほら結衣吐けよ』


だから吐けるものなら吐きたいんです


『たけちゃん、水、持ってきたから飲ませてやりなよ』


『サンキューほら結衣水飲みな』


手に力が入らなくて水のコップすら持てない


健はそれに気づき飲ませてくれる


少し楽になった気もするけどやっぱり気持ち悪いのは治まらない


『大丈夫か?』


『うん』


大丈夫じゃないけどそう答えてしまう


『大丈夫じゃないだろ?ほら吐きなさい』


健はずっと背中を擦り続けてる

あ~波が…今なら吐ける