あなたへ

健を見ると私の方は見ずにお酒を飲み続けてる


『私も飲んでいいかな?』


健と気まずくて飲まずには入れなかった


『いいよ、何飲む?』


壱は知ってるのか知らないのか普通に話してくる


『どれが美味しいの?』


『結衣ちんは甘い系がいいよね?これとか甘くて美味しいよ』

壱が進めてくれた

『じゃあこれにする』

壱からお酒を受け取り久しぶりに飲んだ


本当に甘くて口の中がすごく甘くなる

『美味しい』


『でしょ』


それからあまりの美味しさと健との気まずさを紛らわすかの様にお酒を飲んだ


『結衣飲み過ぎ』


滅多に飲まない私が一缶飲み干して次の缶に手を伸ばした所で健が止めた


『いいじゃん、健のケチ』


『お前強くないんだから、あとで気持ち悪くなるぞ』


健が缶を取り上げて言う