あなたへ

それからもたまに誘われて飲みに行く事が何度かあったけど結局思いを伝えることは出来なかった


気づけば冬になっていて壱が地元に帰って来た


壱とも一緒に飲みに行った


その時に言われたんだ


『たけちゃんにまだ気持ち伝えてないんだよね?』


『うん、何か次第に言えなくなってくる』


『またそうやって逃げるの?』


『だって、せっかく連絡取れるようになって普通に話しとか出来るのに気持ち言ってその関係まで壊れるのはさすがに怖い』

『本当、結衣は弱虫だな』


『ひどい、強くなったもん昔よりは』


『知らないよ、そんなことばっか言ってて健に彼女出来て後悔しても』


そう壱は言う


確かにもし彼女なんて出来たらそれこそ今の関係を続けることは出来なくなる


壱に言われて落ち込んでしまう