私は何処から話そうか悩んだ

『向こうに何もないから、やれることはやった、だからもういいかなって』


『それは壱のこと?壱とは…』


『友達だよ今では大切な友達』

健に聞かれて隠さず言う


『そっか…俺は結衣はもうこっちには戻らないと思ってた』


『なんで?私の地元はここだよだから帰るならここしかない』

『そうだよな』


健はそう言い水を飲む


『健は?今は彼女いないの?』

恐る恐る聞いた


『居ないよ、結衣は?』


『居ないよ』


『そっか』


そこで話しは途切れてしまった

注文した食事が来てそれを食べる


何を話したらいいかわからない


食べ終えて健が言う


『場所変えないか?ちょっと飲みたいから付き合ってくれる?』


『うん』


それから健に連れられてバーに来た