遂に約束の日は来た


少し早めに仕事が終わったから私は歩いて約束の店に行く


店に着くと健はすでに居た


昔と変わらない…


高校の時も待ち合わせ時間よりいつも早く来て私を待っていてくれた


本当に変わらない健を見て嬉しくなるのと同時に不安になる


私は健にゆっくり近づく


『お待たせ』


『早いな、まだちょっと時間より早いよ』


健は私を見てそう言う


『健のが早いじゃん』


そう言い返した

『俺はたまたま仕事が早く終わったから』


ほらねこうやって言ってくれる所も昔と変わらない


『じゃあ何か頼もうか』


『そうだね』


それから夕飯を頼んだ



『結衣、聞いていいかな?こっちには何で帰って来たの?』


健はそう聞いてきた