あなたへ

矢野くんが出ていき部屋には私と健が残された


『久しぶりだな、びっくりしたよ』


健は私に言う


『うん、私もびっくりした』


『元気そうだな、いつこっちに戻ったの?』


『2年くらい前かな』


『そっか…』


そこから話が続かない


思いもしなかった急な再会に何を話していいかわからなかった


『なぁ…今度ゆっくり話せないかな?』


沈黙を破ったのは健の声だった


『うん…この仕事終わったら時間出来るかな』


そう答えた


『わかった…じゃあ連絡先教えてもらってもいいかな?』


『え?』


『これは会社のでしょ?プライベートの連絡先、やっぱりダメかな?』


健はそう照れながら言う


私は慌てて携帯を出してメモに書き写した


『はい、これ…また連絡して、じゃあ矢野くん待たせてるから』


『ありがとう、連絡するよ』


そう言い私は矢野くんの待つ車に向かった