仕事は毎日充実している気付けば橘さんに鍛え上げられた私は後輩に厳しい先輩と言われる様になっていた


入社から2年が過ぎていた


『矢野くん、行くよ』


『神埼さん待ってくださいよ』

『グズグスしない』


『本当待ってくださいよ』


『もう仕方ないな』


そう後輩に言い彼を待ち彼と一緒に会社を出た


『今日は食品会社でしたよね』


『ええ、始めての所だからしっかり頼むわよ』


『はい』


それから相手側の会社に着いて事務室に通された



しばらくしてドアが開く


私と矢野くんは立ち上がりドアの方を見る


『お待たせしてすいません』


そう言い入ってきた人を見て私は言葉を失う


だってそこに居たのは忘れもしない大切な人…健だったから