だから私は壱を見て言う


『壱のせいじゃないよ、私が悪いんだよ、結局健を傷つけちゃった』


『なあ、俺じゃダメかな?』


『ごめんね今は考えれない、とりあえず仕事探して家見つけるまで居させてもらえるかな?』


『いいよ、好きなだけいてよ』


結局私は健の優しさに甘えすぎてたんだ


だからこの結果は私が自分で招いたんだ


バカだよねあれほど近くにいたのに健の思いに全く気づけてなくて


失って始めて後悔した


もう側に居ない健を好き以上に愛していたことに気づくなんて

大切で大切であの優しさにあの笑顔に何度助けてもらい支えられていたのかに気づくなんて


本当にバカとしか言えなかった


もっと早く健の思いに気づけていたらきっと違う道があったのに


今頃きっと二人で笑っていられたのに