健のプロポーズを受けてから数ヶ月


もうすぐ私たちは大学を卒業します


結婚の話しはまだ先で両親や健のお父さんには地元に戻ってからゆっくり報告と挨拶をしようと言うことでまだ話していない

ただ二人でとりあえず地元に戻り落ち着くまではそれぞれ実家で暮らそうと言うことになった

私の就職は結局決まらなかった

両親は就職の事は何も言わず冗談混じりで健に嫁に貰ってもらいなさいと笑って言っていた


だからとりあえず地元に戻ってから考える事になった


『長い様で早かったな大学生活』


健が言う


『だね…もうすぐ卒業かぁ~なんか寂しいね、この部屋ともお別れになるね』


不意にここに来たばかりの頃を思い出した


ここには沢山の思い出が有りすぎる


壱と初めて会った日に飲み会をしたのもここだった