あなたへ

秋になり結果が次々届く


でもどこも内定はなくて結局全てダメだった



落ち込む私とは反対に健は無事に2社からの内定をもらった


『おめでとう』


健にそう言ったのと同時に私の焦りはピークだった


『ありがとう』


『あ~もう私なんか受かる気しなくなった』


落ち込む私


『結衣、大丈夫だよ』


健はそう言ってくれたけどもう卒業まで時間がない


『健はいいよ…決まったんだから』


思わずそんな言葉をいってしまった


『結衣、じゃあ永久就職するか?』


そんな私に健が言う


『え?』



『結婚しないか?仕事は卒業してゆっくり探せばいい…地元帰って結婚しよう』


健の思いもよらないプロポーズだった



『ちょっと待って…』


頭が付いていかず戸惑う私