あなたへ

結果は夏休み明けに出る事になっている


夏休み健と一緒に帰ったら両親や健のお父さんは本当に喜んでくれて


何より地元で就職活動をすることに大賛成だった


私は複雑な気持ちで地元の時間を過ごした


壱には地元での就職活動の事を話したら凄く寂しそうな顔をされた


その顔を見て私まで苦しくなった


それでも逃げる訳には行かないし時間は待ってくれない


今のまま何処にも決まらず大学を卒業するわけにも行かない


私は今は就職活動だけを出来るだけ考えるようにした



健はいくらかの面接で手応えを感じたと喜んでいた


でも私は曖昧で…ダメな気がした



もし私が地元じゃなくてこっちでこのまま就職が決まったら健はどうするつもりなのだろう?

健の気持ちがいつしかわからなくなってしまっていた