『うん、そうなるから俺は結衣にも地元に一緒に帰って貰いたい…まあ俺のわがままだからあとは結衣が決めることだけどね』
健はそう笑った
私が決めること…
『健…』
健の気持ちがわからなくて不安で健を呼ぶ
健はそれに気づいたのか笑顔で言ってくれた
『まだ時間あるしゆっくり考えたらいいから焦るなよ…なぁ』
『うんわかった』
健の優しさが今の私には余計辛かった
それから健の地元での就職活動は進んで行った
私ももしかしたらこれが壱から本当に離れれるチャンスかも知れないと次第に思い始めてきて
幾つかの会社の面接を決めた
夏休みになり私と健は何度か地元に帰って就職活動をした
私も決まっていた会社の面接以外にも何社か受ける事にした


