私は壱を見た


『結衣、いいから悩まなくて結衣の気持ちはわかってる…健から離れられないのもちゃんとわかってる、だから少しだけ俺が結衣から離れられるまでの間側で見守ってて、健の側にいていいから…たまにでいいから俺を少しだけでも見ていて』


壱はそう話してくれた


『わかった』


私は結局また壱から離れられなかった


それからも壱は色々話してくれた


私はただ壱の話を聞いていた


健からはメールが来ていた


『楽しんでね、今日は寝ますおやすみなさい』


そう入ってた


胸が苦しくて健と壱の間で私はどうすることも出来なくて


壱の言うように健の側で壱を見守る事にした


それがダメだって、二人をそして自分も傷つくとわかっていたけど


健から離れることも


壱を見放す事も出来なかった