私は何も言えなかった


『結衣、俺ねよくわからなくなった…仕事して笑ってさでも何で笑ってるのか、ただきついだけでさ…でも辞めて何したいとかないし、金ないから仕事しなきゃいけないし…結衣だけが支えだったなのに結衣急に冷たくなるしさ、やっぱり俺は邪魔なのかなって…考えてたら何か生きてるの嫌になった』


そう話してくれた


私はただ聞くしかなくて


どうすることもできなくて


突き放す事も受け止めることも出来ない


そんな自分が嫌だった


『もう大丈夫だから帰れよ』


壱は何も言えなくなった私に言った


『帰れないよ…今の壱をほって帰れないよ』


気づけばそう言葉に出していた


『じゃあ今日はずっと居てくれるの?帰らないの?たけちゃんに何て言うの』


『それは…』


答えれなかった