あなたへ

壱はあの頃と変わらない笑顔で立ってる


『よお、久しぶり、元気?』


久しぶりに会った友達に言うかの様に話して居る壱


『なんで…』


戸惑いから言葉が出ない私


『彼女の家がすぐ近くなんだよ』


壱は遠くに居る女の人を一度見て言う


『そうなんだ…あ1259円です』

私は動揺を誤魔化す様にレジを続けた


『たけちゃんも元気?』


『え?うん元気だよ』


『そっか、仲良くしてんだなまだ』


お金を出しながら言う壱


『うん、一円のお釣りです』


『じゃあまたな』


『ありがとうございました』


壱は買い物した袋を持ち彼女らしき人の元へ行き二人は一緒に店を出ていった



突然の出来事にびっくりして私はただ二人が出ていった入り口を見つめていた