あなたへ

しばらくして健が戻ってきた


『ごめんごめん、バイト先からめちゃくちゃ電話来てたから』


『え?何かあったの?』


『いや人が居ないらしくて来れないかって電話、まあ事情話して断った』


まあ今から向こうに帰るのはさすがに無理だよね


『じゃあいいけど』


『ほら行くぞ』


健が手を繋ぎ私は引っ張られて二次会の会場に連れてこられた


バタバタと準備が進む店内


『嘘だろ今からどうすんだよ』

どこからかそんな声が聞こえる

『どうしよう、どうにかしてくださいよ、急に言われても困りますよ』


莉子が店の人と何か話してる


『何かあったみたいだな、行ってみるか』


健に言われて莉子の様子を見に行く


『あ…結衣』


『何かあったの?』


そう莉子に聞いた