言ったけど 「近づいたんじゃないもん……」 そう言うと時雨君ははぁ~とため息をついた 「わかってる……妬いただけ」 ごめん、と言って頭を撫でる 「うん…あたしもごめんなさい」 頭を撫でていた手はあたしの手を握った 「行くか」 「うん!」 あたしは手をぎゅっと強く握り返した 時雨君は途中でタクシーを拾い、乗って着いたのは………