SUN or RAIN②





「ん……」




そろそろ6時か――





クローゼットを開けると一着のスーツが入っていた。



……準備良すぎるだろ。




俺はそのスーツに着替えて1階へ降りた。



俺に気付いた親父が手招きする。



「時雨、こっち」



「はい」




先に歩く親父の後を追うと黒のリムジンに乗せられた。




連れてこられたのは料亭――