ドアを開けて中に入ると親父がパソコンの画面から顔を上げた。 「時雨、悪いがそれ今日中に……いや、今やってくれ」 親父が指差す方を見ると資料の束がいくつも重ねられていた。 は……? 今からこの量をやれと……。 「わかりました」 俺は束を掴み部屋を出た。 クソッ……あの親父 自分の仕事くらい自分でやれよ……!