放課後教室で時雨君を待つ。 ガラガラ―― 「樹里、帰るぞ」 「うん!」 あたしは席を立ち、時雨君と学校を出た。 ???? 「ん……」 これは……? 「っ……手」 あぁ、そういうことか! 「はい♪」 デートはなかなか出来ないから一緒にいれる大事な時間。 手から伝わる体温があったかくて安心する。