しばらくの間 あたし達の中で沈黙が起こった。 「あっ、ごめっ…」 沈黙を遮ったのは、 謝ったなつだった。 「全然大丈夫だよ!ね?愛花」 「うん、うん!なつは優しいね」 「あ、ありがとう…」 なつはホッとしたように自分の席へ帰っていった。 そして 梨々香が信じられない言葉をいった。 「ほんと。 その優しさ、握りつぶしてやる。」 そんな悲惨な言葉だった。