天神学園高等部の奇怪な面々33

冬の警戒心のなさに、流石のアリーシェも心配になってきた。

「ちょっと私、外の様子を見に…」

ソファから立ち上がろうとするアリーシェ。

その手を。

「!」

喜屋武が掴む。

目がグルグル渦巻き状態。

そんな彼女の口から。

「アリーシェさん…」

小さく声が漏れる。

「吐きそう…おえっぷ…」