次の瞬間には、バスは暗闇の中を抜け、強い衝撃と共に光の中で急停止!

「っっっ…」

拓斗はその衝撃に身を硬くする。

…完全に停まったのを確認し、もう一度窓の外を見る。

明るい。

そして一面が白い。

白い理由は二つ。

外界とバス車内の温度差で窓が曇っている事。

そしてもう一つ、外には雪がうっすらと積もっている事…。

「た…」

拓斗は思わず叫ぶ。

「大変です皆!起きて!起きてください!」