天神学園高等部の奇怪な面々33

早くも賑やかなバスの車内。

旅館に着いてもいないのに、枕を与えたら枕投げでも始まりそうな雰囲気だ。

しかし仕方なくもある。

何せ天神学園の生徒達なのだ。

イベント好き、お祭り好き、変わった事大好き。

そんな彼らが仲間同士で旅行など、大人しくしていられる筈もない。

酒をチビリチビリやりつつ冬が、腕組みしつつラルフが。

笑顔の生徒達を見守る。

…その時、『それ』は起こった。