天神学園高等部の奇怪な面々33

「いったぁいっ、抓る事ないじゃないっ、しかも魔術使って痛み数十倍にしてまでっ」

ぱっちり二重の瞳で喜屋武を睨む美奈子。

「皆さん心配していたのですよ、言伝くらいはすべきでしたね。何なら私のボイスレコーダー機能にでも録音していただければ良かったのに」

淡々と語るアン。

仲間達は食堂で朝食をとっている。

美奈子がただの散歩だったとわかり、一同一安心だ。