こんな怪獣が生息している辺境の地にも、等しく太陽は昇る。

「んーっ!」

白藤 美奈子は大きく伸びをしながらベッドから起き上がった。

無駄に広いアリーシェの出した豪邸。

何と一人一部屋与えられている。

まさか修学旅行で個室を与えられるとは。

まぁ異世界だけどね(はぁと)

それはともかく、実に快眠だった。

眠気などあっという間になくなった美奈子は。

「気持ちのいい朝ねぇ、よし、ちょっと散歩してこようっと」

一人呟いてベッドを下りた。