手の内の箱と、翔哉の顔を何度か見る…
考えるより先に、感情が溢れて周りがぼやけてきて、頬が濡れていくのがわかる。
驚きと歓喜と、不安と…ドッと襲ってきた強い感情に言葉が出てこない私を、翔哉は不安げに、でも、どこかに自信も表しながら見つめていて…じっくりと待っていてくれる。
5、6分もたっただろうか…涙がとまり、まばたきをして、視界の歪みをとる。
「私で…いいですか?娘がいる、普通のママです…5つ、も…年上で…それでも…」「彩乃じゃなきゃ、俺はこんな気持ちになってないんだっ…」
なんとか言いたいことを繰り出していた私の言葉をさえぎり翔哉が気持ちを溢れさす。
「年上とか、ママだとか、それが彩乃なんだからそれでいいんだよ?そのままの彩乃を、俺の心が求めてるんだ…結婚、してくれますか?」
「……はい…」

