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寝室とキッチンだけはなんとか生活出来るようにと片付けて、どうにかなった夜8時過ぎコンビニのおにぎりを食べているところに、紗彩の夕飯を済ませてから、母親が連れてきてくれた。
「あらぁ、意外と片付けられたじゃないの、これなら明日から大丈夫そうね?」
ぐるりと見回しながら母親が言う。
「うん、なんか、今日は過ごしやすい1日だったし、身体がサクサク動いてくれて、頑張れちゃった」
彩乃はふんわりと微笑みながら答えた。
「じゃぁ、私は帰るわよ?とにかく、無理はしないで、何かあったらすぐ家に来なさいよ?」
そう言うと、紗彩にバイバイとしながら母親は帰っていった。

