10月2日の夜、11時を過ぎた頃自宅の電話が
鳴った。



普段こんな時間になることなどない音に、体がビクッ!!とし、受話器を取る手が震えていた。



「は、ぃ…小林ですが…どちらさ…」
「こちらは港中署(みなとなかしょ)、交通課の菅野ともうします、夜分遅くにすみませんが、そちらはG.A株式会社にお勤めの小林幸太さんのお宅で間違いありませんか?」



若い男性の声で、かなりの早口で畳み掛けるように話してくる…



「は、はぃ…間違いありません、が?、、、」



……な、、、に、、、?



警察…か、ら?



受話器を持つ手が汗でいっぱいになっていて、身体は寒くもないのに震えていた。