求*幸福~愛しい人はママだった~【完】



このままうやむやにしていたらまた付きまとわれると考えて、仕方なしに俺も一緒に降りて「そのまま乗るから待っててください、そのまま料金のせてていいんで…」と運転手に声をかけておいた。



「言いたいことは、何?」トゲトゲしさを隠さずに聞けば、この期に及んでまだ、しなを作りながら媚びるような視線を向けて口を開いた。



「あたし…あなたを忘れられなかったよ…だけど、ダメなんだね?諦めるためにその人に会いたいな、もちろん、声はかけないよ…ただ、どんな人があなたを射止めたのか、この目で見て…それでハッキリわかりたい。」おんなじようなことをしばらくいわれて何だか面倒になってきた。



夜も遅く、とにかく疲れていて早く帰って寝たかった俺は、深く考える事が出来なかった。



そしてつい、勤め先を言っていた…