俺が、一般人の『誰か』が気になっている…どうやら本気で好きらしい…と、俺の事務所しか知り得ないことを、何故かリリアは知っていて、タクシーの中で、聞いてきた。
「な、に…?誰に何…聞いた?」知らず俺の声は低くなり、リリアは驚きより怯えの表情を見せた…
だが、そんなのは構ってられない。
「何カギ回って、どっから聞いたか知らないけど…これ以上の詮索や俺に関わるなら、容赦せずにあんたを…どんな手を使ってでも排除するから……覚えといて…」
しばらく、声も出せないほどだったリリアが、ようやく自分を取り戻したように話し出したのはもうリリアの降りる場所に止まった時だった。
「あ…あたしは………」タクシーから降りようとしないで、俺の腕に手をかけたまま話を続けようとする。

