「あ!ねぇ、公園に寄ってかない?」

「公園?なんかあるの?」

「んーん、特に何も」

「ふーん…いいんじゃない?行こっか」


メグの提案で、公園に行くことになり、帰り道の途中にある、少し大きめの公園に寄った。

公園に着くと、メグは真っ先にシーソーに向かって走る。


「ユズ!早く早く!」

「分かった、分かったからお願い、前見て走って!つか転けるから走るな!!」


私がメグに向かってそう叫ぶと、「結局どっちー!?」と、走りながら振り向き、そう叫んだ。


いやだから……はぁ…
もういいや…。

あの子にはどう言っても聞いてもらえなさそう……。


私が諦めモードに入り、若干遠い目をしていたら、シーソーに無事たどり着いたメグが私に、「早くー!」と手を振っていた。

それに苦笑いをし、小走りでメグの元へ行く。