―――――……




メグも着るんだからいっか、と、高を括っていた数時間前の私を殴ってやりたい


…………いや、殴るのは痛いから、メグをど突きたい





「キャーっ、ユズ素敵!」


「ほんと!よく似合ってます〜っ」


「ユズ可愛い!」


「…………………」





そんな賞賛を頂いてもあんまり嬉しくない……





「やっぱり、ユズはこういうのが似合うと思ったわ」


「流石、お姉様ですね!」


「ユズほんと似合ってる!」





そういいながら私にベタベタとくっついてくるメグを、ワンピースを着崩さない程度に引き剥がしながら、数時間前の事を思い出していた