「あら……、カイがいきなり降りたと思ったら…。珍しいわね、こんなとこに異世界の人が迷い込むなんて」


目の前に鳥もどきが降り立ったと思ったら、そんな声がした。

とりあえず、「鳥が喋った…」とバカなことを言っているメグをいったん放置して、さっき喋ったであろう人物に話しかる。


……と言っても、私たちからじゃ、その人が確認できないけど…。


「あの…、いろいろ聞きたいことがあるんですけど……」

「あら奇遇ね、私もそう思っていたところよ」


そう言うと、鳥もどきの背中から、誰かが飛び出してきて、私たちの前に現れた。

その人を見て、真っ先に声を上げたのは、メグ。