遠距離恋愛






この話はだいぶ前の話。


“手に障害をもっている"
という事であたしは
すべてを投げ出していた。


そんなあたしを支えてくれたのが
親友の咲。


「いつまでも下向かないの!
元気出して‼」


「私が最近ハマっているチャット
ありさの手のリハビリになるかと
思ってさ。やってみない?」



え・・・?
こんな手でキーボード操作できるのかな。


「やってみなきゃ始まらない。
ほら、打つの遅くてもいいから。」



う、うん。