「ウィア、例のヤツを」
「まったく、何をそんなに勿体ぶるんですか。セシリア殿の気持ちがわからないはずないでしょう」
ブツブツと言いながら、ウィアはあるものをテーブルの上においている。それをみた瞬間、セシリアは何も言えなくなっていた。
「こ、これは……」
「リア、どうかしたの」
セシリアの様子がおかしいと感じたミスティリーナの声。しかし、セシリアはそれに応えることができない。彼女の視線はテーブルの上にあるものに縫いとめられてしまっていた。
「リア、本当にどうしたっていうのよ」
ミスティリーナの声だけが部屋の中に響いている。カルロスとウィアはセシリアが何も言えない理由をおぼろげではあってもわかっている。だからこそ、声をかけようとはしていない。
「カルロス様、これをどこで……」
「まったく、何をそんなに勿体ぶるんですか。セシリア殿の気持ちがわからないはずないでしょう」
ブツブツと言いながら、ウィアはあるものをテーブルの上においている。それをみた瞬間、セシリアは何も言えなくなっていた。
「こ、これは……」
「リア、どうかしたの」
セシリアの様子がおかしいと感じたミスティリーナの声。しかし、セシリアはそれに応えることができない。彼女の視線はテーブルの上にあるものに縫いとめられてしまっていた。
「リア、本当にどうしたっていうのよ」
ミスティリーナの声だけが部屋の中に響いている。カルロスとウィアはセシリアが何も言えない理由をおぼろげではあってもわかっている。だからこそ、声をかけようとはしていない。
「カルロス様、これをどこで……」


