そんな彼女の様子にカルロスとウィアも気がついている。しかし、何も言おうとはしない。そのことから彼女は自分から口火を切らなければいけないと気がついているのだった。
「カルロス様。どうして、ここに来いとおっしゃいましたか」
「ちょっと、お前にみてもらいたいものがあるんだ」
いかにも思わせぶりな言葉。その様子に、何が言いたいのか、といわんばかりにセシリアの細い眉がひそめられている。
「お前なら、みたらすぐにわかると思うんだ」
「一体、なんだっていうのよ。言いたいことは、はっきり言いなさいよ!」
話をきいているうちに、セシリアよりもミスティリーナの方が苛立ってきたのだろう。もっとも、その思いはセシリア自身にもあったのだろう。何も言わないが彼女の顔に浮かんでいる表情はそのことを雄弁に物語っている。そんな二人の様子をみたカルロスは、ウィアに手を伸ばしていた。
「カルロス様。どうして、ここに来いとおっしゃいましたか」
「ちょっと、お前にみてもらいたいものがあるんだ」
いかにも思わせぶりな言葉。その様子に、何が言いたいのか、といわんばかりにセシリアの細い眉がひそめられている。
「お前なら、みたらすぐにわかると思うんだ」
「一体、なんだっていうのよ。言いたいことは、はっきり言いなさいよ!」
話をきいているうちに、セシリアよりもミスティリーナの方が苛立ってきたのだろう。もっとも、その思いはセシリア自身にもあったのだろう。何も言わないが彼女の顔に浮かんでいる表情はそのことを雄弁に物語っている。そんな二人の様子をみたカルロスは、ウィアに手を伸ばしていた。


