その相手の格好は、きちんと着ていればそれなりの地位だと一目でわかる軍服。しかし、それをだらしなく着崩し、どことなくくたびれたような印象も与えている。もっとも、セシリアはそのことを気にせずに話している。しかし、ミスティリーナにとってはそうではない。一体、この相手は誰なのだろうと思いながら、新来の相手をみているのだった。
「このシスコン王子から事情をきいておいていただけます?」
「事情って、例のことか?」
「そうよ。あなたのことだから、陛下から話はきいているでしょう。私、このバカ王子の相手をしていたら、気がおかしくなりそうだから」
セシリアのその言葉にジャスティンは思わず苦笑いを浮かべている。その彼は彼女と一緒にいるミスティリーナが黒魔導師の姿をしているのに驚いてしまっていた。
「そりゃ、お前の頼みならきいてやるがな。それよりも、そっちの奴は黒魔導師だろう。何を考えてる」
「お抱えの連中よりも頼りになるわ。それよりも何かわかったことありまして?」
「このシスコン王子から事情をきいておいていただけます?」
「事情って、例のことか?」
「そうよ。あなたのことだから、陛下から話はきいているでしょう。私、このバカ王子の相手をしていたら、気がおかしくなりそうだから」
セシリアのその言葉にジャスティンは思わず苦笑いを浮かべている。その彼は彼女と一緒にいるミスティリーナが黒魔導師の姿をしているのに驚いてしまっていた。
「そりゃ、お前の頼みならきいてやるがな。それよりも、そっちの奴は黒魔導師だろう。何を考えてる」
「お抱えの連中よりも頼りになるわ。それよりも何かわかったことありまして?」


