セシリアは、この結婚話を反対していたのはアルフリートだけだということを知っている。だからこそ、辛辣な言葉になるのだが、言われている本人は気にすることもない。彼は彼なりの論理を展開し始めていた。
「父上は政略的なことも考えておられるんだろう。それだったら、アルディスがそれに逆らえるはずがないだろう」
「陛下が国のためにと考えられたことに反対なさるわけですか。それが王太子としての行動ですか」
半ばうんざりした表情でセシリアはそう言うことしかできない。しかし、アルフリート自身は関係ないと思っている。
「政略が大切なのはわかる。でも、それとこれは話が違うだろう。あいつがアルディスに惚れてるのか?」
「王族の婚姻は国を繋ぐ最高の絆となりえます。それをつぶそうとなさるからには、きちんと確かめていらっしゃいますよね」
「そんなこと、する必要ない! 僕がそう感じているんだ。間違っているはずないだろう!」
「父上は政略的なことも考えておられるんだろう。それだったら、アルディスがそれに逆らえるはずがないだろう」
「陛下が国のためにと考えられたことに反対なさるわけですか。それが王太子としての行動ですか」
半ばうんざりした表情でセシリアはそう言うことしかできない。しかし、アルフリート自身は関係ないと思っている。
「政略が大切なのはわかる。でも、それとこれは話が違うだろう。あいつがアルディスに惚れてるのか?」
「王族の婚姻は国を繋ぐ最高の絆となりえます。それをつぶそうとなさるからには、きちんと確かめていらっしゃいますよね」
「そんなこと、する必要ない! 僕がそう感じているんだ。間違っているはずないだろう!」


