「彼女はミスティリーナといいます。アルフリートもご承知の件を解決するため、力を貸してもらっております」
「そうなんだ。黒魔導師のようだけれども、セシリアが決めたならいいか。で、何かわかったのかい?」
先ほどまでとは違う、どこかエラそうな彼の態度にセシリアの我慢も限界がきたのだろう。彼女はグイッとアルフリートに詰め寄ると、それまでの慇懃な態度をかなぐりすてていた。
「その質問は、そっくりお返ししますわ。私もこの部屋に隠し通路があるのは存じておりました。しかし、隠し部屋まであるとは存じておりませんでした。でも、アルフリート様でしたら、当然、ご存知でしたでしょうね」
「隠し部屋? どうだったかな」
ひょうひょうとした雰囲気すら与えそうなアルフリートの言葉。それを耳にしたセシリアは、彼が何かを隠していると感じたようだった。そして、このままでは埒があかないと判断もしたのだろう。彼女はアルフリートをキッと睨みつけていた。
「そうなんだ。黒魔導師のようだけれども、セシリアが決めたならいいか。で、何かわかったのかい?」
先ほどまでとは違う、どこかエラそうな彼の態度にセシリアの我慢も限界がきたのだろう。彼女はグイッとアルフリートに詰め寄ると、それまでの慇懃な態度をかなぐりすてていた。
「その質問は、そっくりお返ししますわ。私もこの部屋に隠し通路があるのは存じておりました。しかし、隠し部屋まであるとは存じておりませんでした。でも、アルフリート様でしたら、当然、ご存知でしたでしょうね」
「隠し部屋? どうだったかな」
ひょうひょうとした雰囲気すら与えそうなアルフリートの言葉。それを耳にしたセシリアは、彼が何かを隠していると感じたようだった。そして、このままでは埒があかないと判断もしたのだろう。彼女はアルフリートをキッと睨みつけていた。


