信じられないことを耳にしたセシリアの体が小刻みに震えている。それでも、言わなければならないことがある。真っ青な顔色ではあるが、セシリアはシュルツの顔をじっとみつめている。
「そんなこと、あるわけがない! アルディス様がお生まれになった時、国中が祝福したのよ。聖戦の時にいられるはずがないでしょう」
そんなセシリアの声を無視するかのように、シュルツは話し続けている。
「同一人物といったのは、その方がわかりやすいと思ったからだよ」
「余計、わからない。だって、あんたの妹でしょう? あんたは忘れてるかもしれないけど、お姫様は十九歳よ」
ミスティリーナの声にシュルツはため息をついている。
「人間というものは、自分の信じたいようにしか物事をみないのかな?」
「そんなこと、あるわけがない! アルディス様がお生まれになった時、国中が祝福したのよ。聖戦の時にいられるはずがないでしょう」
そんなセシリアの声を無視するかのように、シュルツは話し続けている。
「同一人物といったのは、その方がわかりやすいと思ったからだよ」
「余計、わからない。だって、あんたの妹でしょう? あんたは忘れてるかもしれないけど、お姫様は十九歳よ」
ミスティリーナの声にシュルツはため息をついている。
「人間というものは、自分の信じたいようにしか物事をみないのかな?」


