どうみても人を食ったような印象しか与えない白竜。その相手がどれだけの結界を創れるのかというミスティリーナの声。それに対して、竜は尻尾をピクピク揺らし、顎の下をポリポリ掻きながらこたえていた。
『儂はかつては神竜と呼ばれておったからの。城を守護する結界も創造できずにどうするのじゃ』
白竜の言葉にセシリアたちは呆然としてしまっていた。どうみても、神竜というような荘厳な存在にはみえない。どちらかというと、人をからかって楽しんでいる悪戯っ子のようにもみえる。しかし、今はそれを追及する時ではないとセシリアは思っていた。
「あなたが神竜だろうが、ただの竜だろうが関係ありません。そこの文書を見せていただけるのか、ダメなのか。その返事がいただきたいです」
セシリアの形相は必死としかいいようのないもの。そして、彼女のそんな様子をみた白竜、もとい神竜は相変わらず顎をポリポリ掻きながら喋っていた。
『儂はかつては神竜と呼ばれておったからの。城を守護する結界も創造できずにどうするのじゃ』
白竜の言葉にセシリアたちは呆然としてしまっていた。どうみても、神竜というような荘厳な存在にはみえない。どちらかというと、人をからかって楽しんでいる悪戯っ子のようにもみえる。しかし、今はそれを追及する時ではないとセシリアは思っていた。
「あなたが神竜だろうが、ただの竜だろうが関係ありません。そこの文書を見せていただけるのか、ダメなのか。その返事がいただきたいです」
セシリアの形相は必死としかいいようのないもの。そして、彼女のそんな様子をみた白竜、もとい神竜は相変わらず顎をポリポリ掻きながら喋っていた。


