「どうか、その文書を拝見させてください。私にできることでしたら何でもいたします」
『何を知りたいのじゃ。その内容にもよるな』
「私の知りたいことは聖水晶についてです。もし……」
『聖水晶じゃと!』
セシリアの告げた聖水晶という言葉に白竜は驚いたような反応を示していた。慌てて瞳を閉じると、何かを探るかのようにしている。まるで眠っているようにも見えるが、時折、ピクピク動く尻尾でそうではないことがわかる。やがて、開かれた瞳に浮かんでいるのはどことなく焦った光。白竜はセシリアの顔をじっとみているのだった。
『聖王女の気配がないが、どうしたのだ』
「実は、先日よりアルディス様のお姿が消えてしまわれたのです」
『なんと! このグローリアの城は儂の守護の結界があるから大丈夫だと油断した』
「あんたの結界ってそんなに力があるの? あんたはここの番人とか言ってなかった?」
『何を知りたいのじゃ。その内容にもよるな』
「私の知りたいことは聖水晶についてです。もし……」
『聖水晶じゃと!』
セシリアの告げた聖水晶という言葉に白竜は驚いたような反応を示していた。慌てて瞳を閉じると、何かを探るかのようにしている。まるで眠っているようにも見えるが、時折、ピクピク動く尻尾でそうではないことがわかる。やがて、開かれた瞳に浮かんでいるのはどことなく焦った光。白竜はセシリアの顔をじっとみているのだった。
『聖王女の気配がないが、どうしたのだ』
「実は、先日よりアルディス様のお姿が消えてしまわれたのです」
『なんと! このグローリアの城は儂の守護の結界があるから大丈夫だと油断した』
「あんたの結界ってそんなに力があるの? あんたはここの番人とか言ってなかった?」


